那須塩原のように冬の冷え込みがある地域で、「庭を芝にしたいけれど、凍上でデコボコにならない?」と気になっていませんか。
今回は、寒冷地にお住まいのオーナーさまからご依頼いただいた、新築戸建てのお庭の人工芝施工事例をご紹介します。
当初は天然芝も検討されていましたが、管理の手間や季節の影響を考え、本物志向の住まいに合うハイグレード人工芝を採用。さらに、寒冷地ならではのポイントとして凍上抑制層を設け、冬でもフラットさを保ちやすい下地づくりを行いました。
寒冷地で人工芝を長持ちさせる考え方まで、イメージしていただける内容です。
1. 施工概要
まずは全体像から確認したい方へ、今回の施工内容をコンパクトにまとめます。
- 住宅:新築戸建て(那須塩原エリア)
- 施工箇所:主庭(プライベートガーデン)
- 元の下地:造成後の土(外構仕上げ前)
- 施工内容:下地整正+凍上抑制層+人工芝敷設(寒冷地を想定した仕様)
このお宅は無垢材など自然素材をふんだんに使った住まいで、「庭の緑も妥協したくない」というご希望がはっきりしていました。
2. ご相談の背景|天然芝に惹かれつつ、管理と寒冷地リスクがネックに
「天然芝って気持ちいいけど、実際の手入れはどうなんだろう…」と迷われるのは自然なことです。今回も、最初は天然芝の方向で検討が進んでいました。
打ち合わせの中で印象に残っているのが、オーナーさまのこのひと言です。
「天然芝って素敵だけど…手入れまで考えると、自信がなくて」
しかも那須塩原エリアは、冬の冷え込みがある地域。芝の管理に加えて、地盤が凍結・融解を繰り返すことで起きる凍上(とうじょう)も気になります。凍上は“温度・土質・水分”といった条件がそろうと発生しやすい、と整理されています。
今回のご相談で大きかったのは、次の3点でした。
- 天然芝の芝刈り・目土・雑草対策を、暮らしの中で続けられるか不安
- 寒冷地で凍上が起きると、庭が波打って歩きにくくならないか心配
- 除雪機を使う可能性もあり、冬の使い勝手まで見据えたい
そこで「見た目の質」と「管理の現実」の両方を満たす選択として、人工芝をご提案しました。
3. なぜ人工芝を選んだのか|“フェイク”でも、暮らしの満足度は本物に近づく
人工芝は、天然芝を模倣した表層材です。いわば“フェイクグリーン”ですが、選び方と下地づくり次第で、暮らしにとっての価値はしっかり出せます。ここが気になる方へ、判断の軸を3つに分けてお話しします。
景観|本物志向の住まいに、安っぽさを出さない
この住まいは、無垢材など質感のある素材が主役。だからこそ庭の緑も「それなり」では揃いません。
そこで今回は、色味・密度・踏み心地のバランスが良いハイグレード人工芝を選定し、家の雰囲気に馴染む“上質な緑”を目指しました。
庭って、室内から毎日目に入る場所です。窓越しに見たときに「なんだか落ち着く」と感じられるかどうかは、案外ここで決まります。
メンテナンス|天然芝の“美しさ”と“手間”の差を受け止めた
天然芝は季節感があり、育てる楽しみもあります。一方で、芝刈りや雑草、部分的な傷みの補修など、時間と手間はどうしても必要です。
このお宅では「庭を手入れの場所にするより、家族が使う場所にしたい」という考えが強く、そこが人工芝に傾いた決め手でした。
また、人工芝はクッション性のある仕上がりにしやすく、転倒時の衝撃を考える場面では、スポーツ表層などで衝撃吸収性を評価する試験方法(EN 1177など)が用いられることもあります。
※ご家庭の庭で同じ試験を求める話ではありませんが、「硬い舗装一択ではない」という判断材料にはなります。
寒冷地の相性|凍上と、夏の表面温度は“設計”で備える
寒冷地で人工芝を考えるなら、気になるのは主に2つです。
- 冬:凍上で下地が動くと、表面が波打つことがある
- 夏:人工芝は日射で表面温度が上がりやすい
このうち凍上は「下地で対策する」領域です(次章で詳しく)。
夏の温度については、散水による冷却効果が研究・実証でも扱われており、保水性のある充填材などで表面温度の上昇を抑える考え方も示されています。
庭で過ごす時間帯を朝夕に寄せたり、必要に応じて散水したり。こうした“暮らし側の工夫”も含めて設計しておくと安心です。
4. 施工のポイント|人工芝は下地が命。寒冷地は“凍上対策”が分かれ道
寒冷地での庭づくりを検討中の方に、先にお伝えしたいことがあります。見た目も寿命も、人工芝は8割が下地で決まります。
ここだけは、コスト優先で薄く・簡単に済ませないでください。冬を越したあとに差が出やすい部分です。
凍上が起きる理由を押さえ、原因を“ひとつ潰す”
凍上は、地中で氷の層(アイスレンズ)が成長し、地盤を持ち上げる現象です。発生には温度・土質・水分が関わり、いずれかを取り除くことで防げる、と整理されています。
また、砂や礫などの粗粒土は凍上性を持ちにくい、という考え方も示されています。
そこでこのお宅では、凍上抑制層を設け、水分が溜まりにくく、凍上の影響を受けにくい層構成にしました。冬を越えても、庭のフラットさを保ちやすくする狙いです。
排水と“わずかな勾配”で、水たまりをつくらない
人工芝そのものは透水性があっても、下に水が逃げなければ意味がありません。
目で見て「ほぼ平ら」に見える程度の勾配(目安として1%前後)と、排水の逃げ道を設計して、雨のあとに水が滞留しにくい下地をつくりました。
除雪機の可能性があるなら、端部と使い方まで先回りする
除雪機を使うご家庭では、「芝の上を走らせても大丈夫?」が気になりますよね。
ここは製品や機種によって条件が変わるため、私たちは ①端部がめくれにくい納まり と ②芝を削りにくい使い方 を前提にご案内しています。
たとえば雪かきでも、スコップを深く入れすぎると芝を傷めやすい、という注意喚起が一般的に見られます。
除雪機でも同様に、ブレードの設定や走行の仕方でリスクが変わるため、「冬の運用」を含めて相談できる業者を選ぶのが安心です。
5. 施工後の変化|冬も“見た目”と“歩きやすさ”を両立しやすい庭に
「寒冷地だと、結局どんな感じになるの?」と想像しにくい方へ、完成後の変化をシーンでお伝えします。ご自身の庭に置き換えてみてください。
外部の印象|家の素材感と、庭の緑がきれいに揃う
黒基調の外壁に、均一な緑が入ると、全体がすっきり整って見えます。
特にこの住まいのように素材にこだわった家では、「庭が整う」だけで外観の印象が一段上がります。来客時に玄関へ回り込む動線でも、気持ちの良い景観になりました。
内部の実感|霜の季節でも、足元のストレスが減りやすい
朝、庭に出たときに「デコボコを踏んでヒヤッとする」——寒冷地ではこれが地味にストレスです。
凍上対策をした下地にすることで、冬を越してもフラットさを保ちやすく、日常の歩きやすさにつながります。
冬の過ごし方|雪の日の“庭の扱い”がイメージしやすくなる
積雪が少しある程度なら、無理に全部除雪しない選択もできます。
もし雪かきをする場合は、芝を傷めないように“深く入れすぎない”のがコツ、という考え方もあります。
那須塩原の冬を想定すると、こうした運用まで含めて「庭をどう使うか」が描けると、人工芝の満足度は上がりやすいです。
6. 同じようなお悩みの方へ
寒冷地の庭づくりで迷っている方へ、最後に大事なところだけお伝えします。人工芝は“商品選び”よりも、“下地と設計”で結果が変わりやすい工事です。
担当者コメント(グランドプロ)
私たちグランドプロは、人工芝を「きれいに見せる」だけでなく、その土地の気候と、暮らし方に合わせて長く使える状態に整えることを大切にしています。今回の現場で重視したのは、①寒冷地の凍上を見越した層構成、②本物志向の住まいに合う質感の人工芝選び、③冬の運用(除雪)まで含めた納まり——この3つです。
外構はどうしても後回しになりがちですが、庭が「使える場所」になると、家で過ごす時間の質がじわっと変わります。新築のタイミングで整えるのは、やはり良い選択だと感じています。
同じようなお悩みはありませんか?
- 寒冷地で、凍上や霜の影響が心配
- 天然芝をやりたいが、管理まで考えると不安
- 家の素材感に合う“安っぽくない緑”にしたい
- 除雪機を使う可能性があり、施工方法から相談したい
- 冬を越してもフラットな庭にして、家族が歩きやすくしたい
「うちも近いかも」と感じた時点が、お庭を見直す良いタイミングです。寒冷地は特に、最初の下地設計で“数年後の差”が出やすいので、早めに方向性だけでも固めておくと安心です。
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新築外構の仕上げとして人工芝を検討中のオーナーさま、寒冷地仕様の下地から相談したい方へ。グランドプロでは次のようなご相談に対応しています。
- 寒冷地(凍上・霜)を前提にした下地と施工方法のご提案
- 「天然芝と迷っている」段階での比較相談
- 除雪機を使う想定での、製品選定と納まりのアドバイス
お庭の写真を2枚ほどお送りいただければ、条件がそろう場合は最短20分程度で概算の目安をお伝えできます(現場状況によっては現地確認が必要です)。
- LINEで庭の写真を送って相談する
- フォームから概算見積もりを依頼する
- 電話で「寒冷地でも大丈夫?」を先に聞く
などお気軽にお尋ねください。
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